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難素材へのメッキ

難素材へのメッキ

吉野電化工業では、お客様のご要望にお応えするため、様々な素材へのメッキ工程の開発にチャレンジしています。その中には、難素材メッキ(または難メッキ)と呼ばれるものがあります。

IT分野では、移動通信方式が5Gや6Gへ急速に進歩しています。一方で、電装部品ではEMC対策と放熱対策は今や最重要課題になっています。この結果、素材や材料に対する機能要求が一層高度化する傾向があり、それと同時に素材と材料の多様化が進んでいます。

こうした多様化が進んだ結果、その一部にメッキを施しづらい素材や材料が現れています。いわゆる難素材です。“難素材へのメッキ”では、密着性の確保が機能の維持や品質保証のためにますます重要になっています。

一般には難素材メッキには、下記のような区別があります。

難素材とされる理由

汎用メッキとされている素材(鋼材、ABS樹脂など)でありながらも要求特性や形状などとの関係で汎用設備がそのまま活用できないもの。

試作実績はあるが、量産化実績(形状経験が乏しい)が少ないもの。

研究レベルに近いもの、または素材そのものが新しく未着手のもの。

メッキ処理が難しい難素材

これまで量産・試作経験のある難素材メッキの主な種類を下表に示します(これ以外にも素材の種類はあります)。最近、関連技術の進化で低コスト化が進んでおり、様々な用途に適用できる可能性が高まっています。

素材
通常プラスチック 耐熱ABS、難燃ABS
エンプラ PC、PBT、PA、SPS
スーパーエンプラ PES、PPS、PEU、LCP
特殊プラスチック PC/ASA、PU、光造形、2色成形(PCとABS)、
3Dプリンター造形品、FRP、カーボンナノチューブ
軽合金 マグネシウム合金、アルミニウム

吉野電化工業では、部品要求特性や部品形状を考慮し、お客様のニーズに合わせたメッキ種類や膜厚を提案致しますので、ぜひご相談ください。

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