研究開発

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独自研究テーマ

3~5年後の事業化を目指し、難題テーマに取り組む

硬質六価クロムめっきに代わる微粒子分散複合めっき技術の開発

平成23年度戦略的基盤技術高度化支援事業にて開発した硬質クロムめっき代替技術です。硬質クロムめっきの特長としては、『高硬度』『高耐食性』『耐摩耗性』などが挙げられますが、めっき液に使用されているCr6+が人体に有害であることから、近年欧州を中心に環境規制が強くなっています。そこで、これら性能を満たしつつ低環境負荷な処理工程でのめっき皮膜作製技術【微粒子分散複合めっき技術】を開発しました。具体的には、高耐食性を有するNi系3元合金めっき膜にSiC粒子を複合させためっきで,めっき直後でHV1200の表面硬度を得る事に成功しました。さらに、適切な熱処理を加えることで硬質クロムめっきと同等以上の耐食性・硬度・耐摩耗性を有するめっきが可能となります。

左:複合めっき(粒子径約0.1μm)
中:複合めっき(粒子径約0.75μm)
右:硬質クロムめっき

ゲルめっき

ゲルめっきは、めっき液をゲル化してその半固体的性質を利用しためっき手法です。ゲル化しためっき液を、必要箇所のみに配置してめっきをすることで、少ない液量でのマスクレスパターンめっきや部分めっきが可能となります。これらは従来のめっき工程と比較してパターニング工程の簡略化が図れると共に省資源・低環境負荷型めっきということが出来ます。ゲル状めっき液は液体と固体の性質を合わせ持ち、ゲルという固体状態でありながら高いイオン伝導性を持たせることにより、液体同等なめっき付回り性を実現し、均一電着性にも優れています。

高耐食性高光沢黒色めっき

黒色めっき被膜は光の乱反射や散乱を大幅に低減することができ、電子部品製造装置や光学系など厳密な光の制御が必要な部品に適用されています。また、装飾用途では重厚感・高級感などの意匠性付与の技術として注目されています。YDK独自開発の黒色めっきは漆黒~光沢まで光沢度を設定可能な高耐食性黒色皮膜が得られます。処理液や皮膜中にクロム等の有害物質を含んでおらず、低環境負荷なめっきプロセスが実現します。プラスチックや金属材料へのめっきはもちろんのこと、ガラスやセラミックスにもめっきが可能です。

湿式法による光触媒性能を有する酸化チタン

酸化チタン(TiO2)は紫外線による親水効果や、光誘起反応による抗菌・セルフクリーニング効果があるとされ、私たちの生活に光触媒材料として様々な場面で広く利用されています。一般的に、光触媒反応は紫外線によりTiO2の表面にて発現するため、これまで私たちは、太陽光が届かない屋内での使用することは出来ませんでした。そのため、可視光つまり屋内でおいても高い光触媒活性を有するTiO2の開発が望まれています。YDKでは独自のチタンの陽極酸化技術にて、光触媒性能を有する酸化チタン(ViA-Ti)の開発をしました。

湿式法により作製した酸化チタンコーティング挟み刃

CFRPへのめっき

炭素繊維強化複合材料(CFRP)は、高強度・放熱性・軽量性等の特長により自動車・航空機のフレームやガソリン、水素、メタノール等の燃料を貯蔵するタンクなどに使用されることが期待されています。ただし、これらの製品には落雷時のシールド特性を高めるために、表面に金属膜を形成する必要があります。YDKでは平成28年度埼玉県先端技術製品化開発費補助金事業の一環として産業総合研究所の堀内先生のグループと共同で強いエッチングを必要としないクリーンなめっきの開発をしております。詳細プレスリリースについては,現在開発進行中のため2年後とさせて頂きます。