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電磁波シールドめっき

電磁波シールドめっきに関する詳細に関しては、こちらもご覧ください

医療機器や自動車、航空機の電子機器や制御システムにとって、他の電気・電子機器から発生する電磁波による通信障害や誤作動は致命的な問題になります。
これらのケースや筐体にはプラスチック(樹脂材料)が使われることが多いのですが、プラスチックは電磁波を透過させてしまいます。そのため、電磁波の侵入や漏出を防ぐ電磁波シールドが必要となります。

  • 対象部品をマスキング・プライマーし、部分的にめっきすることが可能。

  • 自動運転やEV化、軽量化が進む自動車では,電磁波による電子装置(電装品)の誤作動が問題になってきています。
    当社では、1985年よりパソコン筐体のシールドめっき製品を皮切りにシールドめっきの開発を続けていますので、電磁波ノイズから電装品を保護するめっきなど、ニーズに合わせたシールドめっきをご提案いたします。

また、最近では近傍界のシールド対策技術が求められるようになってきています。このためのシールド特性を向上する磁性めっきのご提案も致しております。

電磁波シールドめっきは、プラスチック上に均一な金属膜を形成することができるため、プラスチックの物性を活かしながら、金属材料に近いシールド効果を得ることができます。
また、製品の特長やお客様の要望に合わせて、任意の場所に選択的に電磁波シールドめっきを行うことも可能です。

  • 図は近傍界における電界シールド効果(アドバンテスト法)
    (1)ブランク,(2)Ni導電塗料(Ni:30μm),(3)Al蒸着(Al:2μm),(4)Cu導電塗料(Cu:30μm),(5)片面無電解めっき(Ni:0.5μm,Cu:1μm),(6)両面無電解めっき(片面当たりNi:0.25μm,Cu:1μm).ABS基板に成膜.

  • 電磁波シールドの性能はシールド効果(単位はdB)で示され、電磁波のエネルギーをどの程度減衰させることができるかで示されます。
    電磁波は、電界と磁界からなる波です。高周波電流により電磁波ノイズが発生し、この電磁波ノイズは電子機器に障害を与えます。この障害による誤動作等を防ぐのが電磁波シールドめっきです。

    ・銅板を使った電磁波シールドと同等のシールド性能に加え軽量化、コスト削減に貢献します。
    ・10MHz~1GHzの周波数帯で金属と同等かそれ以上の高いシールド効果を示すことが分かっています。

  • 他の電磁波シールド材との性能比較

    金属(板) シールド性能(dB)
    60
    80
    アルミ 60
    ステンレス 60
    パーマロイ(Fe+Ni) 60
    両面電磁波シールド 74
    部分電磁波シールド(OneSide) 65
  • シールド性能と効果

    シールド性能 効果
    10dB以下 ほとんど効果なし(鉄筋コンクリートの壁と同等)
    10~30dB 最小限のシールド効果あり
    30~60dB 平均(携帯電話が圏外になるレベル)
    60~90dB 平均以上
    90dB以上 最高技術によるシールド

※シールド効果は,銅めっき膜厚1μmでアルミ板3mm程度に匹敵。
電磁波シールド性を維持しつつ部材の軽量化が可能。
電磁波を10,000分の1まで弱めます。

YDK無電解シールドメッキの仕様

めっき方法 銅膜厚 ニッケル膜厚 10cm間隔抵抗 シールディング効果
対象部品の全面をめっきする方法 0.8~1.2μ 0.25μ前後 0.15~0.3Ω 70dB以上
対象部品をマスキング・プライマーし
部分的にめっきする方法
1.5μ~2.0μ 0.25μ前後 0.1~0.5Ω 65dB以上