めっき加工

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耐摩耗性

摩擦によって材料が表面から削られていく現象を摩耗と呼んでいます。この摩耗を防止するためには表面硬度を高くするか摩擦係数を低くする方法がありますが、いずれの方法もめっきで実現可能です。

表面硬度を高くするめっきとしては被膜中にナノダイヤモンドやSiC微粒子を分散させためっきや硬質クロムめっきがあげられます。摩擦係数を低くするめっきとしては、テフロン分散めっきや銀めっきが使用されています。また、油圧などの用途ではクラック中に油が保持される硬質クロムめっきも摩擦係数が低くなります。

摩擦の進行速度や状況は材料の組み合わせや使用条件によっても大きく変化するため用途に応じためっきの選定が必要になります。

耐摩耗性とめっき種類の一覧表

めっきの種類 特徴 用途
硬質クロムめっき HV 800~900(サージェント浴)
HV 1050(HEEF25浴)
印刷ロール、金型、ピストンロッド、ピストンリング、シャフト等
マイクロポーラスクめっき ポーラス部へ潤滑油等を含浸させる事により摺動性を向上させることが可能です。 シリンダおよびピストンリング等の内燃機関部品
微粒子分散めっき 低摩耗係数を持つPTFE粒子やフッ化黒鉛を共析させる事で潤滑性、非粘着性を付与させる事が可能です。 軸受け、金型、油圧ポンプ部品
無電解ニッケルめっき 製品への追従性が優れている事より複雑形状製品へのめっきが可能です。表面硬度は、皮膜内のP含有量および熱処理条件にて変える事が可能です。
めっき直後:HV 500、熱処理後:HV 1000程度
また、皮膜中へBやWを微量共析させる事により更なる高硬度化を図る事も可能です。
ディスクブレーキ、ピストン、ベアリング、シリンダー
硬質貴金属めっき ロジウムめっき、白金めっきおよび硬質銀めっきは耐摩耗性に優れております。また、金めっき皮膜中に0.2%程度のCoを共析させる事により高硬度化を図る事が可能です。 コネクター等の摺動電気接点部品